東京五輪柔道女子78キロ超級金メダルの素根輝(23=パーク24)は、兄の献身的な支えで五輪連覇を狙う。

 9日から都内で行われている全日本合宿に参加している素根は、12日の公開練習後に取材に応じた。「今回の合宿もいつもと変わらずに、自分よりも大きな相手の男子選手と組み合って、海外の大きな選手をイメージしながら練習をしている」とパリ五輪を意識した調整を順調に進めている。

 素根は今年に入ってから、兄の勝氏とともに練習を行っている。その意図を「以前にサポートしてもらっていたというのもあるが、自分の練習を一番近くで見てアドバイスをくれる。そして気を使わなくていいという存在が、自分はすごく居てほしい。それが誰かということを考えた時に兄だった」と説明した。

 その効果は絶大のようだ。「自分は考え方が結構マイナスなので、自分はダメだという(思い)がずっとある。兄は自分とはまた性格が違ってすごく気持ちを上げてくれる、前向きにさせてくれるので、そこはすごい大きい」とメンタル面での好影響を実感している。

 昨年は5月の世界選手権(カタール・ドーハ)では優勝したものの「内容的にも、今のままではたぶん五輪は厳しいだろうなという試合内容ではあった」と現状に満足はしていない。五輪連覇に向けて「パリで必ず金メダルを取るというのが、今の自分の中の最大の目標。その目標を達成できるような練習を積んでいきたい」と強い決意を示した。