東京五輪柔道女子52キロ級金メダルの阿部詩(23=パーク24)は、連覇がかかるパリ五輪に向けて順調な調整を進めている。

 詩は9日から都内で行われている全日本合宿に参加しており、12日の公開練習前に取材に応じた。「(パリ五輪が)近づいてきたなという感覚はあるが、気持ちのたかぶりはまだそこまでではない。目標は五輪優勝、ただそれだけなので、その目標に向かって走り続けたい」と抱負を語った。

 昨年は5月の世界選手権(カタール・ドーハ)で同大会4度目の優勝を果たすと、6月にパリ五輪の代表に内定した。その後も12月のグランドスラム(GS)東京で優勝するなど、その存在感は増すばかりだ。

 東京五輪とは異なり、パリ五輪は有観客で行われる。柔道大国・フランスとあって、会場はアウェーの雰囲気が予想されるが「普段通り戦って勝つしかない」とキッパリ。「東京五輪の前は両肩のケガもあったが、今は目の前のやるべきことに集中できている。新しい動きが入っていたり、足の角度が変わっていたりというところもあるので、そういうのをしっかり出していきたい」とさらなる進化を誓った。

 兄・一二三(26=同)もパリ五輪男子66キロ級の代表に内定しており、きょうだい連覇への期待も高まっている。「自分自身が金メダルを取ることが一番その道につながる」と静かに闘志を燃やした。