モチベーションは健在だ。柔道の世界選手権2日目(7日、タシケント)、女子52キロ級決勝は、阿部詩(22=日体大)がチェルシー・ジャイルズ(英国)を下し、2019年大会以来、3度目の優勝を果たした。
「あの感動をもう一度」。昨夏の東京五輪では、兄で男子66キロ級の阿部一二三(25=パーク24)と史上初めての同日きょうだいVを達成。「この大会だけを目指して日々、努力してきたので、私の努力がやっと報われてよかった」と満足げに語っていた一方で、時間が経過するにつれて気持ちに変化が生まれた。
「五輪の映像を見たときに、あのときは分からなかった感動というか、周りの反応というのは改めて感じたので、もう一度あの感動を味わいたいなというふうに強く思った」
再び五輪で勝つ――。昨秋には状態の悪かった両肩関節唇の手術に踏み切った。復帰戦となった4月の全日本選抜体重別選手権は準決勝で棄権したが、7月のグランプリ・ザグレブ大会では優勝を果たした。「だいぶ痛みがなくなってよくなってきた。五輪前よりパフォーマンスが上がっている」。体の状態も万全に仕上がっており「五輪よりも強い自分を見てもらえたら」との言葉通りの活躍を見せた。
パリ五輪までは残り2年を切った。「本当に1つ1つどの試合も落とせない。どの試合もしっかりと勝って、パリ五輪の代表をつかみとりたい」とすでに戦闘モードに突入済み。目指すはパリ五輪での連覇。絶対女王として、ライバルたちの前に立ちふさがる。












