【病院通いになる前に健康寿命をのばす!プレメディカルケア】
スポーツトレーナー・永井正彦氏による健康アドバイス。実際の事例をもとに、解説します。
【お悩み】「やせるぞ!」と年初に気合を入れて早10年。何をやっても3日坊主で体重は増えるいっぽうで、今年も早くも断念してしまいました。体調もイマイチなので何とか10キロ減を達成したいのですが…。(40代男性)
【アドバイス】「内臓脂肪太り」か「皮下脂肪太り」なのかをまず把握!
【解説】身長170センチ、体重90キロという郵便局員の男性。柔道部だった学生時代の70キロ台に戻したいとジョギング、水泳、糖質ダイエットなどいろんなことを試してきたものの、どれもこれも続かず、体重は増えるいっぽうと嘆いていました。
肥満は大別すると、内臓まわりに脂肪がたまる「内臓脂肪太り」か、皮膚の下に脂肪が蓄積される「皮下脂肪太り」の2つ。まずは自分がどちらなのかを、計測できる体重計かCT(コンピューター断層撮影)検査などで把握することです。
内臓脂肪が多い状態なら有酸素運動で一気に脂肪を燃焼できますが、皮下脂肪が多い場合は、基礎代謝が上がるよう筋肉を増やすことから始める必要があります。皮下脂肪を燃焼できる体にした上で有酸素運動に取り組まないと、いくら走っても内臓脂肪を燃焼させることができないからです。
男性の場合はどちらの脂肪もみっちりついていたので、まずは皮下脂肪を落とせる体にするため、1年計画で10キロ減を目標にするよう伝えました。
具体的には腹筋、背筋、腕立ての3つが基本の筋トレとなります。最初は朝晩10回ずつ毎日継続することが理想ですが、腕立てができない人ならタオルやチューブなどを両手で持ってギューッと左右に引っ張ると肩周りの筋肉や背中の後背筋をつけられます。その場合、首より前で順手と逆手、首の後ろで順手と逆手でそれぞれ10回ずつ行うと、腕立て効果だけでなく関節の可動域を広げることもできます。回数をこなせるようになってきたら、無理なく増やしてください。
基礎代謝は姿勢よく座る、リズムよく歩くなど、日々のあらゆる所作を整えることでもアップします。自転車通勤の方なら負荷のかかった自転車をこぐことで太ももの筋トレ兼有酸素運動にもなります。
とにかく最低1か月、基本の筋トレを継続していけば、体全体に筋肉がつき、皮下脂肪がやわらかくなって燃焼し始めるので、一気に5キロほどは体重を落とせます。皮下脂肪を落としてから有酸素運動を行っていけば、内臓脂肪も確実に落ちていくので、目標を達成できるでしょう。












