柔道男子100キロ級でパリ五輪代表のウルフ・アロン(28=パーク24)が、完全復活への道を着実に進んでいる。

 ウルフは4日から都内で行われている全日本合宿に参加しており、8日の公開練習後に取材に応じた。パリ五輪の男子7人のメンバーの中では最も遅く2月に代表内定を勝ち取ったが「(決まったことで)自分自身の目標がしっかりと定まった。やるべきことも明確になっているので、そこの意識も変わってきている」と手応えを口にした。

 ウルフは金メダルを獲得した東京五輪後に、国際大会で2度の初戦敗退を喫するなど、一時は不振にあえいでいた。その一因が体重の増加だ。ピーク時には125キロを超えるなど動きに精彩を欠く要因となっていた。

 それでも、この日の取材では「体重も107、8キロくらいをキープできていて、試合と近い状態で練習ができている」と好調をアピール。さらにお酒について問われると「蒸留する過程で糖質が抜かれているので、蒸留酒を飲んでいる。あとは飲んでもホッピーくらいにしている」とジョークを交える余裕も見せた。

 今後は4月の全日本選手権を見送る。当初は出場方針だったが、2連覇が懸かるパリ五輪を見据えて国際大会での調整を優先。本番でのシード権獲得に向け、世界ランキングポイントの上積みも視野に入れ「今は何が一番大事かを考え、五輪に集中しようと思った」と説明した。