柔道男子100キロ級でパリ五輪代表に内定したウルフ・アロン(27=パーク24)は〝己の現在地〟を冷静に分析している。

 14日の強化委員会でパリ五輪代表に決まったウルフは、15日に都内で行われた会見に出席。「代表になることがスタートラインだと考えていた。一つ安心したところもあるが、今の現状に満足せずに、五輪まで5か月ほどだが、しっかりと準備をしていきたい」と決意を新たにした。

 東京五輪で金メダルを獲得後は休養を経て復帰するも、苦しい戦いを強いられた。「やっぱり負け続けている時はつらいなと思っていた。自分自身は柔道が好きでやっているところもあるので、好きなもので勝てないのはつらかった」と振り返るが、五輪への思いがウルフの心を突き動かした。

 昨年12月のグランドスラム(GS)東京大会では7位。男女計14階級で唯一代表の決定が越年する形となったが、2月上旬のGSパリ大会で意地の優勝を果たした。「ちょっと焦った時期もあったけど、100キロ級の代表がまだ決まってないことが僕としてはすごい大きかったなと。そういった中で、どうやったら自分が代表になれるのかというのを考えながら進めることができた」と安堵の表情を浮かべた。

 約5か月後の祭典は、前回王者として挑む。「今のパフォーマンスの状態だと、連覇ができる可能性は僕としてはほぼないかなと思っている。この5か月間をどう過ごすかで、そのパーセンテージをいかに上げられるかというところが決まってくると思う」と厳しめの評価。連覇を目指す上で、楽観視する様子は全くない。