格闘技イベント「RIZIN」が、24日の佐賀大会で2024年シーズンをスタートさせた。トフィック・ムサエフ(34=アゼルバイジャン)ら目玉選手が欠場するなど波乱の幕開けになったが、ふたを開けてみれば大盛況のうちに終了。ここからRIZINは、どんな物語を描くのか。堀口恭司(33)と朝倉海(30)が目指す世界最大の格闘技団体「UFC」挑戦の行方は? 取材に応じた榊原信行CEO(60)が、気になる今後の展望を語った。

 ――次は3月23日の神戸ワールド記念ホール大会だが、追加カードは

 榊原CEO(以下、榊原)ありますよ。サプライズを考えています。夏のビッグマッチ? それもやろうと思っています。「超(スーパー)RIZIN.3」にしようかと。
 ――GP開催は

 榊原 まだ確定ではないけど、やらない方向です。どの階級でするにせよ、今年1年磨いて満を持してやりたい。フェザーかライトかフライか、女子も含め見極めたいと思っています。

 ――ここにきて海外団体との連携を強化している

 榊原「PFL」や「ベラトール」に限らず、世界中のプロモーションと交流していければいいと思います。素手ボクシングの「BKFC」やポーランドの「KSW」とも話を進めています。

 ――KSWは意外だ

 榊原 彼らは今年、20周年なんですよ。それで今度PRIDEルールの試合を1試合組みたいというので、僕のコメントを欲しいって言ってきたこともあって。もともとKSWは(RIZINの前身)PRIDEがなくなって、マルチン(レヴァンドフスキ)という人が「自国でPRIDEをつくろう」というのでスタートした団体なので。対抗戦? 可能性はあると思います。

 ――UFCとの話は

 榊原 していますよ。この間もダナ(ホワイト代表)と会って。お互い気づけば30年近くこの業界にいますからね。会うと青春時代をともにした昔の友達みたいなんですよ。今となったら雲泥の差がついちゃってるんだけど。それでもRIZINがこの8年を盛り上げたのは評価してくれている。彼らとも実りのあることができればいいと思います。

 ――堀口と朝倉海のUFC挑戦については

 榊原 話していますよ。2人とも今はRIZIN王者なので、単純に「UFCが契約して取りました」とはならない。RIZINとしてどうしたいのか、どういうタイミングで行くのがUFCとしても美しいのか。そういうところを含めて建設的に話しています。

 ――話が進めば年内に上がる可能性も…

 榊原 ありえるんじゃないですか。ただ(ベルトを)持ったままは行けないです。置いていくしかない。いったん我々との関係をリセットして行くことになるので。もちろん、向こうで「RIZINの元王者」として紹介はされますけど。

 ――挑戦するなら「UFC所属」になるしかないのか

 榊原 そうですね。ただ、行ってチャレンジしてもその先ずっと…、例えば4年も5年も行くってことはないじゃないですか。結果次第で分からないけど、複数年、例えば2年チャレンジして、また戻ってくるということになるんだろうと思います。選手ともUFCともそういう先まで見据えて、お互いの考えをすり合わせていくことになると思います。そういう話し合いをダナとしているので、近いタイミングでいろんな方向が示されていくと思います。