写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。
流局間近。自身は手を崩しており、周りはテンパイ気配だ。
【答え=8筒】麻雀は点取りゲームだ。高い手を作り大量得点を目指すこともあれば、相手の大物手を安い手でアガることで流してしまう戦略もある。ただ、さらに上のレベルになると、少ない失点を自ら選択することで大ケガを防ぐという技も出てくる。それが戦略的な放銃「差し込み」だ。Mリーグでも屈指の頭脳派プレーヤー仲林圭(P)は、劣勢の場面で放銃する牌と予想失点を読み切り、厳しい場面を小さな傷で通過することに成功した。
局面は流局間近となった18巡目。既に手を崩していた仲林は、このまま行けばノーテンで終了。少なくとも1000点、多ければ1人につき1000点ずつ、計3000点の罰符を払うことになるが、周囲の気配は明らかにテンパイ。どれだけオリに回ろうと3000点は減ってしまうという見込みだった。
仲林が見た周囲のテンパイ理由はこうだ。まずは親の日向藍子(A)。「2巡目にダブ東を手出し後に7筒・5萬・5筒手出しとかなり手が早かった」。次に下家の東城りお(フ)。「8萬を切った後に7萬を789の形でチーを入れて打9筒。ペンチャン固定してからの7萬チーということなので、これによって役牌暗刻が否定できる。役牌暗刻なら8・8・9萬と持って受け入れを広くするので。手役があるとするなら789の三色同順がほぼ確定と読んでおりました」。そして最後に二階堂亜樹(風)は、流局間際ながら鳴きを入れてきたことで、ほぼ3人テンパイだと察した。
では予想される失点はどう算出したか。「東城さんの手牌は日向さんが切った7筒には声がかからず、自身で持ってきた4枚目の8筒と、3枚見えのドラ白で、ほぼ1000~2000点のカン8筒待ちなのが読めた。1人ノーテンなら3000点の失点確定なので、失点の少ない東城さんへの8筒差し込みの選択となりました」
仲林の読み通り、8筒を切って放銃も、2000点の“通行料”を払って局消化。親の連荘も許さなかったという点においても非常に優れた差し込みとして、関係者やファンを大いに驚かせた瞬間だった。














