フィギュアスケート男子で五輪2連覇を達成したプロスケーター・羽生結弦(29)が、自身初ツアーに携わった方々に感謝の言葉を口にした。

 19日に神奈川・ぴあアリーナMMで行われた「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd 〝RE_PRAY〟 TOUR」の千秋楽公演では「いつか終わる夢」を皮切りに、全12曲を熱演。マイクパフォーマンスでは「伝えたい気持ちもたくさんあって、結局なんか毎回このストーリーを滑りきる頃には、毎回力つきて、脳みそに酸素が回っていなくてですね、忘れちゃっているんですけど、なんか、やっぱ寂しいなって思って」と率直な思いを語った。

 競技者時代は男子で唯一スーパースラム(主要国際大会6冠)を成し遂げた。プロ転向も数々の功績を残してきた中で、改めてスケートに取り組めることのありがたさを実感。「こうやって自分が何度も言っちゃうのですが、こうやって自分が氷の上に立って、スケート靴に乗っていて、こうやって表現したいことを表現する場があることが本当にかけがえない幸せなことなんだな」と振り返った。

 この日は約7000人の観客が来場。人気の高さは健在だが、常に不安とも戦っている。「これから先に何かがあって、例えば、事故ったり、刺されたり、刺されないようにしますけど(笑い)。でも、本当にこの世の中というか、この地球上に生まれてから、僕、29年ですけど、こうやって生きていく中で、何があるかなんてわかったもんじゃないじゃないですか」と胸中を吐露。だからこそ「そういう中でたくさんの方々がご支援くださって、こうやってみなさんが見たいと思ってくださるから、お金を貸してくださる企業さま方がいらっしゃって、僕はこうやって滑らせていただいている。みなさんがこうやって集まってくださるからこそ、一生懸命何かを頑張ろうとしています」と謝辞を述べた。

 さらに日本語だけでなく、英語でもファンに向けてメッセージ。随所に気配りの心が垣間見えた一日だった。