埼玉県には12の男女別学公立高校がある。筆者は県立浦和高校(男子校、略称・浦高)の出身だ。
<埼玉県の第三者機関は今夏(引用者註 2023年8月)、「公的機関が性別に基づき異なった取り扱いをなすのは大問題」などとして、県立高校の共学化を勧告した>(2023年12月12日「朝日新聞デジタル」)。
この関連で、1月27日、浦高で県教育委による浦高同窓生からの意見聴取会があったので筆者も参加した。その場で発表された意見は賛否両論あったが主流は共学校、別学校が並存する現状を維持すべきというものだった。浦高同窓会も去年12月に現制度を維持すべきとの意見書を提出している。
ちなみに去年8月30日に埼玉県男女共同参画苦情処理委員から同県教育委員会教育庁に提出された勧告書は、<特に、女子校にはアファーマティブアクションの観点からも、積極的に設置がなされる許容性も認められないわけではない>と記されているので、標的が公立男子校廃止であることは明白だ。
勧告書には、<平成14年3月28日における苦情処理委員の勧告(以下「平成13年度勧告」という。)は、「県立高校については、現在存在する男女別学高校の共学化を早期に実現するように勧告します。」というものであった。/この勧告の趣旨は、「高校生活の3年間を一方の性に限ることは、人格形成からも、また男女共同参画社会づくりの視点からも問題である。高校生という多感な時期に、異性と真剣に向き合い共に協力し合って問題を解決していく体験こそ重要である。公立の高校として、男女の性差にとらわれることなく、個人の能力・個性を発揮していくため、男女別学校の共学化を早期に実現する必要がある。」という、男女共学の必要性・早期実現を強く訴えるものであった>と記されている。
ちょっと待ってくれ。筆者は男子校の出身であるが、それ故に人格形成に何か問題が生じたとは思っていない。別学校出身者が人格形成から問題であると決めつける苦情処理委員の良識と人権感覚に筆者は違和感を覚える。
また、勧告書は、<公立学校における公共性をかんがみれば、やはり公的機関が性別に基づき異なった取扱いをなすのは大問題>とするが、国民の税金で賄われている国立高校には筑波大附属駒場高校という男子校がある。
国に認められることが埼玉県に認められないという理屈はない。埼玉県の高校は共学、別学を維持し、多様な選択肢を子どもたちに与えるべきだ。













