全てはカーリング界発展のため――。カーリング女子で北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレを運営する一般社団法人の代表理事を務める本橋麻里(37)が本紙の取材に応じ、競技普及へのブレない思いを明かした。

 チーム青森で五輪2大会に出場した本橋は「地元から夢をかなえたい」との思いから、故郷の北海道・北見市常呂町へ戻って2010年にロコ・ソラーレを結成。「長いスパンで競技と向き合える環境をつくっていきたいのと、スポーツは人の心を動かすことができるツールだと思っているので、田舎にいてもチャレンジできる環境を常につくっていきたい」との思いで歩みを進めている。

 結成当初は思うような結果が出なかったが、本橋の決意は揺るがなかった。「仲間、街のみなさんとつながること。その目標を突破していくという一連の流れを途切れさせないようにすることが私たちにできること」とチームづくりに奮闘。18年平昌五輪で銅メダルを獲得後には、一般社団法人化に踏み切るなど、結果はもちろん、後進の育成にも力を注いでいる。

 24年日本選手権にはロコ・ソラーレ、妹分のロコ・ステラ、弟分であるロコ・ドラーゴの3チームが出場。カーリングの輪を着実に広げている中で、本橋はさらなる理想像を追い求めている。

「本当に最短だと、五輪の金メダルは〝お姉さん〟(ロコ・ソラーレ)が一番手にしたいもの。日本のカーリングでもできるんだというのを見せてくれたのはロコ・ソラーレの〝お姉さん〟だし、記録は更新されるものなので、若い子たちが上に行ったりすると、一番最初に開拓したチームの本当の意味が私たちも理解できるのかな」と先を見据えた。