東京・歌舞伎町の路上で焼き鳥チェーン「鳥貴族」の系列店だとうそをついて客引きをし、鳥貴族の業務を妨害したとして、警視庁暴力団対策課は29日までに、業務妨害の疑いで、店の運営に関わる高橋謙治容疑者(58)や客引きで中国籍の張鵬容疑者(47)ら男女15人を逮捕した。どんな手口なのか。
逮捕容疑は昨年3月と8月、鳥貴族の業務を妨げた疑い。暴対課によると高橋、張両容疑者は準暴力団「チャイニーズドラゴン」の関係者とみられ、背後関係や資金の流れを調べる。
歌舞伎町を歩く客に「居酒屋探してますか? 鳥貴族はどうですか?」と声を掛け、インカムを使って店と連絡を取ったふりをして、「トリキは満席だから系列店を紹介します」などと言い、自分たちが経営する店「とりみち」などに案内していた。
鳥貴族ホールディングス(HD)は「鳥貴族は客引きをしていない。お客さまには気をつけていただきたい」としている。
歌舞伎町のあちこちに「客引きは条例違反です。絶対についていかない!」という看板がある。街中ではスピーカーで「客引きには絶対についていかないで」「客引きは無視してください」「客引きは100%ぼったくり」などと流れている。それだけ被害が多いということだ。
歌舞伎町関係者は「ほとんど飲み食いせずに1人1万円、2人で2万円ほどのプチぼったくりをする手口は10年前から横行しています。鳥貴族を装った手口は2017年ぐらいからで、容疑者たちは雑居ビルに2店舗を構え、ネットに『ぼったくり』という書き込みがあふれるようになると店名を変えていました」と語る。
ネット検索は表記のゆれを含めた検索結果が表示される。巧妙なことにその仕組みを悪用しているようだ。例えば「とりみち」とネット検索すると、名前がそっくりで漢字表記の実在の優良店舗が表示されるのだ。過去の店舗名も同様だった。
手口も巧妙だ。「飲み物、食べ物はぼったくりの値段ではなく普通の値段なんです。質はひどいですが。『お通し』『週末料金』『席料』『サービス料』が上乗せされます」(同)。いろいろな料金が追加されていくという。
また、「飲み放題の場合、さらに巧妙です。例えば、最初はタブレットに1600円などと表示されているのが、途中で3000円に変化してしまうんです。そのため被害者が警察に通報しても、店側は『メニューに書いてある通り』と言い訳し、これまでなかなか摘発されなかった。プチぼったくりなので、警察に言う人は少なく泣き寝入りする人ばかりだった」と前出の関係者は指摘している。
鳥貴族は客引きをしていないと頭にたたき込んでおこう。












