J1町田の黒田剛監督(53)が、日本サッカーの〝弱点〟をズバリ指摘した。

 クラブ史上初となるJ1でのシーズン開幕へ向けて、14日から始動した町田。昨季は高校サッカー界から異例の転身を果たしていきなりチームをJ2優勝に導いた黒田監督は「選手には5位以上、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場は常に意識してやっていこうと。その中でトップを狙えるところはしっかりトップを狙って」と昇格即Vも見据える高い目標を掲げた。

 自身が常勝軍団に築き上げた青森山田高は、全国高校サッカー選手権でV奪回を果たし「やっぱり強かったな」と古巣の選手やスタッフを絶賛。「これが世界で通用していくサッカーだ」と青森山田のスタイルこそが日本サッカーの目指すべき〝理想〟と強調した上で、こう力説する。

「あんまり足元でチャカチャカやって、何本パスをつないで点数を取るというサッカーが果たしてサッカーかと言った時に、やっぱり日本の〝甘さ〟というのはそこにあるわけで。ありとあらゆる方法で得点を取りにいく、そして、ありとあらゆる方法でゴールをしっかりと死守していくという」。不必要にパスをまわしたり時間をかけすぎるという日本サッカーの〝悪癖〟を指摘しつつ、攻守が一体となったスピード感あふれるスタイルの重要性を熱弁した。

「そういうのを高校の年代で、あの全国の(観客が)5万5000人のスタジアムで見せてくれたことは、われわれプロになった選手、指導者を含めて、すごく気づかされることがあった」。名将が築き上げたサッカーが、J1の舞台でも旋風を巻き起こすか。