日本ハムにドラフト3位で入団した宮崎一樹外野手(22=山梨学院大)が早くも球団関係者らのハートをつかみ始めている。
「強打の外野手」として期待される宮崎は8日に千葉・鎌ケ谷市内にある「勇翔寮」に入寮。プロ生活の第一歩を踏み出したが、入寮に際しての持参品を報道陣から問われ、おもむろに取り出したのが元3冠王・落合博満氏の著書だった。
本人によれば普段から野球に関する本は読むそうだが、その中でも熟読してきたのが幼少期から憧れを抱いていた落合氏の打撃本だったという。
「バッティングは奥深いなっていうか。ここまで考えるかっていうことばかり書かれているので。それを何度も高校時代から読ませてもらいました」と宮崎。おかげで分厚い本はすでにボロボロ状態だが「今後も読ませていただく」と誓うのだから大いに期待できそうだ。さらに宮崎は人間性でも周囲を魅了する。
両親は東京・日野市でそば屋を営んでいるが、本人は物心がついた時から「そばアレルギー」。そばを食べられないばかりか、店で提供する手打ちそばに近づくことすらツラいという。だが、本人はこの年末「年越しそば」の提供で多忙を極める店をサポート。「目がかゆくなったりとか軽めのじんましんが出るんですけど。ちょっと症状出るぐらいなら耐えられるので」とアレルギーと闘いながら家業を手伝った。その後は両親がアレルギーを配慮して作った「年越しそば」ならぬ「年越しうどん」を食べて新たな年を迎えたという。
天才打者の理論を貪欲に吸収するだけでなく自己犠牲を惜しまない真摯な姿勢。球団周辺では「野球への向き合い方だけでなく、人間性も申し分ない」と早くも評価はうなぎ上りだ。
「自分は三拍子すべてを強みにできるような選手になりたい」。この調子ならプロの世界でも期待は高まるばかりか。












