第102回全国高校サッカー選手権決勝が8日に行われ、青森山田(青森)が3―1で近江(滋賀)を撃破して2大会ぶり4度目の優勝を果たした。

 青森山田は前半34分にMF福島健太(3年)のゴールで先制。後半に入って同2分に一度は同点に追いつかれるも、同15分にFW米谷壮史(3年)が値千金の勝ち越しゴール。さらに同25分には、オウンゴールで3点目を追加して試合を決めた。

 名将・黒田剛前監督のJ2町田の監督就任に伴って、今年度から常勝軍団の監督に就任。重圧の中、1年目で頂点に立った正木昌宣監督は「2年前の黒田監督を見て、あ、泣いてると思っていたが、監督で優勝すると勝手に涙が出る…」と男泣きで優勝の美酒に酔いしれた。

 結果的には優勝候補の大本命の強さが目立ったが、Vの裏には大きなカギがあった。司令塔としてチームをけん引してきた背番号10のMF芝田玲(3年)は〝勝因〟をこう分析する。

「市船(市立船橋=千葉)戦で追いつかれた経験というのが、すごく生きた。みんな動揺することなく、90分間、前から強度で制圧しようと思って。全くブレることなく『もっと行こうよ』と。失点して引いてしまったら市船戦と同じ。(その試合では)攻められて引いてしまった。これじゃあ点を取られるから『もっと行こう』と持っていけたのが勝因」

 準決勝の市立船橋戦では先制しながら終盤に同点に追いつかれ、PK戦までもつれ込む展開に。結果的に勝ち上がったが負けてもおかしくなかった。その反省を生かして、この日も同点に追いつかれたが〝攻めの姿勢〟を貫いて優勝を引き寄せたのだ。

 大舞台で見せた〝修正力〟と〝強気な姿勢〟。これこそが常勝軍団の強さだ。