大みそかの格闘技イベント「RIZIN.45」(さいたまスーパーアリーナ)で「RIZINバンタム級王座戦」が行われ、朝倉海(30)のヒザがさく裂。フアン・アーチュレッタ(35=米国)に2ラウンド(R)3分20秒TKO勝ちで、悲願の王座奪回に成功した。

 当初、この試合は王者アーチュレッタが朝倉海の挑戦を受ける形で予定された。しかし、前日計量でアーチュレッタが規定を2.8キロ超える63.8キロでクリアできず、王座はく奪となった。その後、両陣営とRIZINの運営サイドとの話し合いの結果、試合1時間前に計量を68キロ以下で行い、アーチュレッタがクリア。海が勝てば新王者に、負ければノーコンテストで王座は空位となるとしてゴングが鳴らされた。

 1R開始前にレッドカードを提示されたアーチュレッタは、判定になれば不利になるだけに、普段以上に積極的に攻めかってくる。これに朝倉海はパンチを合わせてダメージを蓄積させ、グラウンドでも致命傷を許さなかった。すると、焦るアーチュレッタからR終了後のゴングが鳴らされてからも攻撃を受け、大ブーイングが巻き起こった。

 2R開始後、アーチュレッタのこの暴挙にイエローカードが提示されてゴング。このRは序盤からパンチの打ち合いになった。すると終盤、海は組み付こうとしてきたアーチュレッタにテンカオ(カウンターのヒザ蹴り)をみぞおちヒットさせることに成功。崩れ落ちた相手に追撃をしたところでレフェリーが試合を止め、海のTKO勝ちが告げられた。

 5月の元谷友貴戦に続く戦慄のヒザで試合を決めた朝倉海は「やっと勝てました! 僕の人生、うまくいかないことが多いんですけど、挑戦し続ければたくさんの方に応援してもらえるようになります。これからも挑戦する姿を見せ続けて、勇気を届けたいと思います!」と笑顔。

 さらにリング下に座る兄・未来に視線を送り「僕ら兄弟は世界のトップを取れると思っています。だから兄貴もチャンピオンベルトを取ってほしいです。これからも朝倉兄弟について来てください」と呼びかけ、大歓声を浴びた。