新日本プロレスの新社長に就任した棚橋弘至(47)が、「新・闘魂三銃士」との絆を明かした。23日付で誕生した団体史上4人目の選手兼社長は、社長就任会見で3つの公約を披露。選手生命にも言及しつつ、レスラー業との両立にも自信を見せた。かつてのライバルであり、異なる道を歩む中邑真輔(43)と柴田勝頼(44)からのエールを胸に、棚橋社長の新たな挑戦が始まる。

 棚橋は26日の社長就任会見で3つの公約を掲げた。「まず1つは東京ドーム大会を超満員にする。もう一つは地方でのタイトルマッチをどんどん増やしていくことです。最後に、スポンサーさまとのパートナーシップ強化。現役レスラー社長として、日本一動き回る姿勢、新しい社長の形を模索してやっていきたいと思います」

 木谷高明オーナーから社長就任の打診を受けたのは今年の11月で「(レスラーと社長を)同時にやってこそ逸材じゃないかと」と決断。「現役生活についても考えているところはありますけど、まだ(IWGP)世界ヘビーを巻いていないので。それがモチベーションになってますね」と両立に自信をのぞかせた。

 会見後、本紙の取材に応じた棚橋は、今後もシリーズにはフル参戦したい希望を明かした。「出たい…というか、社長だから全部決められるはずなんですけどね。棚橋はデスクワークが多すぎると体形を崩してしまいがちですから。〝社長元気で留守がいい〟ってね」とニヤリ。会見でも言及した自身の選手生命については「(引退は)そう遠くない未来でしょうね。けど、僕の引退の指標は『トップを目指さなくなった時』なので」と選手としての野望がなくなるまでは現役を続ける意向を示した。

 就任に際し、多くの祝福や激励の声が届いた。中でも心に響いたのが、かつて「新・闘魂三銃士」と称された中邑と柴田からの言葉だ。中邑は現在、米WWEのスーパースターとして活躍。米AEWとの契約が発表されたばかりの柴田は新日本を退団する見通しで、またしても3人が別々の道を歩むことになる。

 棚橋は「事務所で一緒にいた時に(会長の)菅林(直樹)さんが直接(中邑に)電話して『棚橋の引退試合の相手よろしく』って言ってて。(気が)早いな、引退に追い込まれてるなって」と冗談交じりに社長就任後のエピソードを披露。「それもあって『まだすぐには引退しないでくださいね』って連絡が来ました。『頑張るよ』って返しましたけど」とライバルとのやり取りを明かした。

 また、柴田にはトレーナールームで会った際に直接報告。「『社長やらせていただきます』って言ったら、『AEWに行くけど全面的に応援するから』という話でしたね。心強かったです」と振り返る。

「新・闘魂三銃士というものがあったからこそ、お互い刺激し合って、場所も団体も違えど負けてられないというか。アイツより頑張ってやるってエネルギーにはなってますね。見えない絆があるんでしょう。2人の言葉を胸に、社長業にまい進します」

 エースとして暗黒時代から新日本を再建した立役者が、エース兼社長として団体に新たな黄金期を到来させる。