絶対王者は誰と戦うのか。WWEマットで、WWEユニバーサル王者ローマン・レインズ(38)への挑戦権をめぐり、大争奪戦が勃発している。

 ユニバーサル王座を2020年8月に奪取してから、すでに3年3か月を超える長期政権を築いてきた。23年はケビン・オーエンズ、サミ・ゼイン、コーディ・ローデス、ジェイ・ウーソ、LAナイトを王座戦で撃破。7月にはタッグ戦で反旗を翻したウーソズのジェイから3年半ぶりにフォール負けを喫したものの、ジミー・ウーソ、ソロ・シコア、代理人ポール・ヘイマンの巧みな介入もあって絶対王者の地位は揺るがなかった。

 一方、レインズは試合を選んで出場しており、毎週のように防衛戦に挑む世界ヘビー級王者セス・ロリンズに比べると、圧倒的に防衛回数が少ない。CCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHも、4月に世界王座新設を発表した際に「レインズは交渉し、頻繁に王座を守る必要がないようにしたんだ。それはレインズにとっては素晴らしいことだが、WWEにとっては素晴らしいことはでない」と言い、レインズはWWEと頻繁に防衛戦を行わなくていいように契約を結んでいることを示唆していた。

挑戦権を狙う(左から)ランディ・オートン、AJスタイルズ、LAナイト(©2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.)
挑戦権を狙う(左から)ランディ・オートン、AJスタイルズ、LAナイト(©2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

 王者が契約に守られ、めったに試合をしない状況では、挑戦権をめぐり争奪戦が起きるのは当然だ。22日(日本時間23日)のスマックダウンでは、それぞれレインズと遺恨のあるAJスタイルズ、LAナイト、毒蛇ランディ・オートンが王座挑戦権をめぐって口論に。ニック・オールディスGMは2週後のスマックダウンでAJ vs LAナイト vs オートンの3WAY挑戦者決定戦を行うことが決定。勝者はPLE「ロイヤル・ランブル」(来年1月27日=日本時間28日、フロリダ州タンパベイ)でレインズに挑戦することになった。

 レインズはメインのAJ vs シコアのシングル戦に乱入。挑戦者になるかもしれないAJを襲い、シコアの反則負けになったが、オートン、LAナイトに味方のジミーも加わって大乱闘に。ブラッドラインが場外に退散すると、挑戦権を争うAJ、ナイト、オートンも乱闘を始めた。挑戦者候補の潰し合いを、レインズは冷静にながめていた。こうした狡猾さこそ、長期政権を築く秘けつなのかもしれない。

 この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。