【病院通いになる前に健康寿命をのばす!プレメディカルケア】
スポーツトレーナー・永井正彦氏による健康アドバイス。実際の事例をもとに、解説します。
【お悩み】夫婦で初めて海外旅行に出かけます。どんなことに気をつけたらいいでしょうか?(60代男性)
【アドバイス】行き先の時差に体がスムーズに順応できるよう、体内時計を15分ずつ早めて当日を迎えてください。
【解説】勤続40年のリフレッシュ休暇で、奥さんが一度でいいから行ってみたいと言っていたモルディブに1週間、行くことになったとうれしそうに話していた男性。2人とも特に持病はないものの、初めての海外旅行なので、年相応の不安はあるとのことでした。
日常生活と大きく異なるスケジュールを入れるときは、普段のサイクルの中で無理なくスムーズに対応できる状態を作り出しておくことで、体に負担がかかりにくくなります。
モルディブとの時差は4時間。体に負担をかけないためには、当日に向けて毎日、体内時計を15分ずつ早めて、体を現地時間に向けて慣らしていくことをすすめました。
毎朝8時に起きていた2人が、時差に合わせて朝4時に起きるとした場合。4時間早く起きるために、起床時間を7時45分、7時30分、7時15分といった具合に1日ずつ段階を踏んで早めていく。15分単位の変更なら体のバイオリズムに過度な負担をかけず、心理的なプレッシャーもありません。
以前、海外旅行に行くために徹夜仕事が続き、飛行機の中で寝ればいいと疲れた状態のままで出かけ、旅先で体調を崩し、時差に対応するどころかほとんど寝たまま過ごして帰国したクライアントさんもいました。
急激な生活サイクルの変更は、血管を傷つけてしまう可能性もあるため、心筋梗塞や大動脈解離などの恐れもあり、最悪なケースだと亡くなってしまうこともあり得るのです。
受験生にも言えることですが、毎日夜遅くまで勉強して、いざ試験となって朝型に切り替える必要がある場合。普段朝はゆっくりめだったのに、急に朝6時に起きるとなると、身体的にも精神的にもかなりの負荷がかかってしまいます。五輪競技など、海外で行われる国際試合に出場するため、選手が早めに現地入りすることと同じで、体を慣らすことはとても大事なことなのです。












