今季のJリーグで大きな話題となったJ1神戸のFW大迫勇也(33)のオフサイド問題が〝グレー決着〟となり、ファンやサポーターからは再試合や謝罪を求める声が上がっている。

 日本サッカー協会は8日にレフェリーブリーフィングを開催し、11月12日に行われた神戸―浦和戦での判定についても議題に上がった。1―1で迎えた後半アディショナルタイムに浦和はFKを得ると、勝たなければ優勝が消滅するためGK西川周作もゴール前へ上がった。しかしFKは神戸のGK前川黛也がキャッチし、間髪入れず前方へフィード。ハーフウェーライン付近にいたFW大迫勇也に渡ると、無人のゴールへシュートを決めた。これで神戸は値千金の勝ち点3を手にして、悲願の初優勝へ王手をかけた。

 だが、この場面では大迫がハーフウェーラインを越えていたためオフサイドとの指摘が続出。スポーツ配信大手「DAZN」の「Jリーグジャッジリプレイ」でも検証が行われ、元国際主審の家本政明氏もオフサイドとの見解を示したことで物議を醸していた。

 そうした中、日本サッカー協会の審判マネジャー及びJリーグ担当統括を務める東城穣氏は「非常に難しい事象だった」とした上で、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入がなかったことに「12のカメラの映像に、そこを捉えているものがなかったというのは事実」と説明。つまり、確認ができないためオフサイドとは認定できないという〝グレー〟な幕引きとなった。

 しかし、これが仮にオフサイドだった場合には優勝争いや得点王の行方に影響が出ていた可能性があり、浦和にとっても仮に引き分けだった場合には数字上は3位となり、来季のアジアチャンピオンズリーグ2(ACL2)への出場権を獲得していた。それだけにファンやサポーターからはSNS上で「リーグ優勝争いや浦和の順位に応じた賞金に影響する数千万単位のジャッジだから、自分たちのミスを謝ったら負けということで、考えに考え抜いた言い訳なんだろうな。これに限らず、リンセンが明らかに引っ張られていたのにPKにならなかったのとかミスジャッジはたくさんあったし、サポーターとしてはきちんと謝ってほしかっただけな気がするんだが」「浦和はこの試合が引き分けなら3位で来季ACLに出場が出来たの難しいで済む訳がない。ルールの適応ミスを認めて再試合をして下さい」と謝罪や再試合を求める声が上がっている。

 シーズンは終了したが、大迫のオフサイド問題はまだ尾を引きそうだ。