北海道・函館市の海岸に大量のイワシが打ち上げられた問題で、1日たった8日も処分のめどが立たずに混乱が続いている。

 市によると、7日朝に海岸に大量のイワシが打ち上がっていると連絡があり、約1キロの範囲で確認された。腐敗臭が近隣の住宅地に及ぶ懸念や、他の生物にも影響する可能性があるため対応を急いでいる。

 7日にはイワシを持ち帰る人もいたが、すでに腐敗が進んでおり、打ち上げた原因も分かっていないため「魚を食べないように」と注意を呼びかけている。また地元放送局の報道では、打ち上げられたイワシの量は数千トン規模に及ぶとみられ、9日から市の職員など約50人で魚を運び、焼却処分する予定だが、完了のめどは立っていないという。

 大量のイワシの打ち上げの要因について北海道立総合研究機構函館水産試験所の担当者は「(イワシの群れが)冷たい水温のところに当たったか、マグロなどの大きな魚に追いかけられたと思う」と推察した。

 過去にも大量のイワシが打ち上げられたケースがあるが、今回はその量が数千トン規模に及んだことで注目を集めている。「2~3年に1回ぐらいはこういったことが最近はある。(量が)多いと言えば多いかもしれないが規模については、計る基準みたいなものがないので、なんとも言えない」(同)

 SNS上では「函館でイワシ大量。地震の前兆じゃなきゃいいけど…」といった投稿や日本時間7日に発生したバヌアツ付近を震源とするM7・1の地震に関連付けて「大丈夫かな?」と不安視する書き込みであふれている。

 水産試験所の担当者は気候変動や地震の予兆の可能性については「そういうのは関係ないと思います」と否定した。