女子プロレス「スターダム」の舞華が、団体の救世主に名乗りを上げた。団体はトップが交代し、最高峰王座が空位になるなど、大激震に見舞われている。ワールド&ゴッデスの両王座を射程圏にとらえる舞華は、年内に2冠を果たし、新生スターダムの旗手になると宣言。年明けには、業界の年間最大興行出場も見据えている。

 スターダムを運営するブシロードファイトは原田克彦社長が退任し、12月1日付で岡田太郎氏が新社長に就任する。また、左ヒザ負傷の中野たむ、頸椎ヘルニアのなつぽいは年内復帰が困難なことから、中野のワールド王座と、なつぽい&安納サオリが保持するゴッデス王座が返上された。

 団体が大きく揺れている状況を、舞華は「スターダムの名前がつかない大会を始めるようになった時から、危機感は感じてたよ。これでファンと選手の信用を完全になくしちゃったよね」と語る。

 だが、新体制に移行するにあたりチャンスととらえている。「私は過酷なスケジュールでも欠場もせず、来てくれるお客さんに最高なものを見せてきた。今のスターダムを救えるのは私しかいない」と業界盟主の〝復権〟に意欲を見せた。

 まずは空位のワールド王座だ。シングルリーグ戦「5★STAR GP」覇者の鈴季すずに挑戦権利証が付与され、12月29日の東京・両国国技館大会で新王者決定戦が開催される。鈴季の相手を決める新王者決定戦進出トーナメント1回戦(28日、後楽園ホール)で壮麗亜美と激突する舞華は「5★STARもタッグリーグも1日2試合してきたから、2試合やるなんて余裕。私が両国で赤いベルト巻くので」と不敵な笑みを浮かべた。

寿司皿を前にゴキゲンの舞華
寿司皿を前にゴキゲンの舞華

 ゴッデス王座にはすでに〝王手〟をかけている。タッグリーグ戦覇者として、12月2日の愛知・ドルフィンズアリーナ大会では新王者決定戦出場が決まっているからだ。ただし、この王座決定戦には納得していない。

「タッグリーグを優勝した時に『私たちはもう王者でいいよね。異論のあるヤツは出てこい』って言ったのに、選手も会社も何も言ってこなかった。私の意見は通ってるってことでしょ? 何度も言ってるけど愛知大会は初防衛戦なの!」と主張。「それを認めないから私がやーやー言ってるだけみたいな、会社に恥をかかせられてる気分。私たちをナメてるよね」と眉間にしわを寄せた。

 とにかく年内の2冠は確実と自信を見せる舞華は、年明け早々には3本目のタイトルを狙う。

「私には男子のトップ選手とシングルをやる目標がある。そのためにはIWGPと名のつくベルトを取って、3冠になって挑戦しにいきたいんです」

 くしくも新日本プロレスの来年1月4日東京ドーム大会同日には、隣の東京ドームシティホール(TDC)でIWGP女子王座(現王者は岩谷麻優)の防衛戦が行われることが決定済み。

「昼間TDCでベルト取って、夜は東京ドームで試合をやりたいですよね。年末笑って過ごして、年始も笑って過ごす」。舞華が豪腕を発揮する。