石川県の馳浩知事が国際オリンピック委員会(IOC)委員に官房機密費(内閣官房機密費)を使い贈答品を渡したという発言が新たな局面を迎えそうだ。

 馳氏は17日に都内で開かれた「NITTAIDAI×自治体フォーラム2023~体育・スポーツ・健康づくり交流で地域を活性化する~」で講演した際、IOC委員の選手時代の写真をまとめたアルバムを官房機密費で作り贈呈したとし「1冊20万円する」などと話した。

 IOCは倫理規定で委員への贈り物を禁じている。馳氏は22日の記者会見で自身の発言について「全面撤回しているので、五輪招致に関して今後一切発言することはない」と述べた。

 一方、22日の衆院予算委員会で立憲民主党の山岡達丸議員は、馳氏が2013年4月1日に自身のブログ「はせ日記」で、当時の自民党五輪招致推進本部長として「想いでアルバム作戦」と称して経緯を詳しく記録していたことを取り上げて追及している。

 ブログには「安倍総理(当時)も強く望んでいることだから政府と(自民)党が連携してしっかりと招致を勝ち取れるように」と、当時は官房長官だった菅義偉元首相から発破をかけられたことも記していた。

 馳氏は会見でブログの内容を「事実だ」と認めたが、報道陣から詳細についての質問を受けると「五輪招致に関しては今後一切話さない」と何度も同じ発言を繰り返して具体的な説明を行っていない。

 永田町で〝剛腕〟と呼ばれる立憲の小沢一郎衆院議員は23日、事務所の「X」(旧ツイッター)を更新。馳氏の会見内容を報じたNHKニュースを引用し「石川 馳知事〝五輪招致に関して今後一切発言せず〟」としてこう苦言を呈している。

「悪いことをしても黙っていれば、そのうちみんな忘れてばれない。そういうこと。この知事は元文科大臣であり、それ以前に元高校教諭である。恥ずかしくないのか? 子供達への悪影響は計り知れない。全てを話すべきではないか?」

 野党側は今後の国会で馳氏に参考人招致を要求し、説明を求める方針だという。