昨今、日本では「大麻グミ」を食べて意識を失うなどする健康被害が相次いでいる。「大麻グミ」には大麻に含まれる違法成分そっくりに作られた合成化合物が使われており、現時点では規制対象外。一方、世界には本物の大麻グミもある。医療用大麻が解禁となっているタイでは、街中に大麻専門店があった。グミ以外にも大麻入りの食品が豊富だという。
東京・小金井市の祭りで40代男性が配った、いわゆる「大麻グミ」を食べて6人が体調不良を訴えたことがニュースとなったが、それだけではない。大阪や沖縄でも過去に「大麻グミ」を食べたことで救急搬送されたケースがあったことが判明したのだ。
今回「大麻グミ」に含まれているとして問題となったのは、「HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)」という合成化合物。大麻に含まれ幻覚作用があるとして違法成分となっている「THC(テトラヒドロカンナビノール)」に似せたものだ。また、大麻由来の「CBD(カンナビジオール)」もあるが、こちらは別物である。
今や日本では「大麻グミ」に対して厳しい視線が注がれているが、海外に目を向ければそもそも大麻が事実上解禁されている国もある。例えばタイは2018年に医療用大麻が合法化となり、22年6月に禁止薬物リストから大麻が除外された。
その結果、タイの街には大麻専門店が登場した。現地を取材した報道カメラマンの郡山総一郎氏は「タイには大麻専門店があり、チェーン展開しています。店内はコンビニというより、おしゃれな服屋のようです」と明かした。
専門店に本物の大麻グミが売っている。「日本にあるまがい物じゃなくて、THCの入った本物です。店員が言うには『丸ごと一個は食べるな』と。食べたらバタンッと倒れてしまうそうです。だから、半分か4分の1にして食べるようにと言っていました」(同)。1パックに数個入って300バーツ(約1200円)だとか。
グミ以外にもクッキーやケーキもある。「タバコのように吸うことができる人は吸えばいいですが、苦手な人もいるのでグミなどがあるようです。THC入りの大麻ジュースもあります。薄い緑色でサイズはコンビニコーヒーのMサイズくらいで100バーツ(約400円)。飲んだ人が言うには体が熱くなり、ボーっとするのだとか。つまり、効くってことらしいです」(同)。大麻の葉などを使った天ぷらや、炒め物などの料理もあるという。
タイでは大麻が禁止薬物リストから除外されたとはいえ、自由に吸っていいとはなっておらず、外では吸えない。専用の喫煙所などで吸うことになる。「ホテルや街には『ドリアンとガンジャ(乾燥大麻)は禁止』と張り紙があるところもある。どちらもニオイがあるのでね。タイでは一部の若い人が吸っているくらいで、ほとんど外国人ばかりです。大麻はインバウンド目的もあるのでしょうね。特に中国人と韓国人が多い。日本人は円安だから今は少ない」(同)
日本では大麻取締法の改正案が衆院本会議を通過。医療用大麻の解禁へ道を開く一方で、使用罪が適用できるようになる。日本における大麻の未来はまだ不明だが、タイの現状から学べることはありそうだ。















