大麻取締法違反の罪に問われた俳優・永山絢斗(けんと)被告(34)の初公判が28日午前10時、東京地裁で開かれ、即日結審した。この日は19枚の一般傍聴券をめぐり、274人が抽選に並び、倍率は約14・4倍。
永山被告はさる6月16日未明、東京・目黒区の自宅マンションで4月に大麻を所持した疑いで逮捕(のちに不起訴)。その際に自宅を家宅捜索したところ、部屋にあったポーチの中から、ラップに包まれた乾燥大麻計約1・7グラムや吸引道具が見つかり再逮捕、起訴された。
法廷には黒スーツに濃紺ネクタイ姿で現れた。ずっと白マスクをしていたため、7月7日の保釈時に口元とあごにたくわえていたヒゲは確認できず。人定質問では「俳優です」と答え、起訴事実や供述内容に間違いないか聞かれ「ありません」としたが、その永山被告の告白がまた驚きだった。
大麻を初めて吸ったのは中学2年の夏で、二十歳前ごろ使用を再開。大麻だけは月1~2本、たばこに混ぜた大麻は月4~5本ぐらいペースで、継続的に吸っていた。スマホに連絡先を登録していた売人は1人だが、約6~7年前から交友があったという。
使用理由は「仕事のストレスだったり、寝付けないときにリラックスするため」で、自宅で吸うのがもっぱら。クラブや音楽イベントなどでの使用は「ありません」とした。ただ、友人との〝宅飲み〟で、換気扇の下で吸っていても独特なにおいで大麻だと気付かれ、友人からやめるよう忠告されたこともあったそうだ。
保釈後は母親が同居。「弁護士の先生から聞いて、自分から提案した」という、GPSの機械を持ち歩き、母親の監視下に置かれているという。当面は「英語の勉強をしたり、体を動かすなど、そういったことをして生活していこうと…」とのこと。今後、リラックスしたいときやストレスが溜まったときは「ストレッチや運動したりを考えています」。
検察側は懲役6月を求刑した。正面を見据え耳を傾けていた永山被告は、論告求刑が終わると額の汗をぬぐい、大きくため息をつきながら天を仰いだ。その目は潤んでいるようにも見えた。弁護人は最終弁論で「情状が多数存在する」などと訴え、永山被告は最後にこんなコメントをした。
「自分の甘さと弱さから、大変多くの人に迷惑を掛けてしまいました。残りの限りある時間の中で、自分の心の中にしっかりとしたぶれない軸をつくり、1日1日を大事に過ごしていきたい。周りの人を大切にしていきたい」(要約)
自身の恥ずかしい告白だからか、永山被告は終始、覇気のない小声だった。裁判官から2度も「もっと大きな声で」と注意されたほど。判決は今週末の9月1日に言い渡される。













