俳優や演出家として活動する高畑裕太(32)が突如、9年前の不祥事に関する声明を発表した。

 高畑は2016年8月、映画撮影で訪れた群馬県前橋市内のホテルで、女性従業員への性的暴行容疑で逮捕された。その後、不起訴処分となり釈放。当時メディアはこの話題で持ち切りだった。

 高畑は16日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、9年前の出来事に言及。「ホテル従業員の女性と関係を持ったこと自体は事実」と認めつつも「性的暴行に該当する行為」や「怪我を伴うような暴力行為」については否定した。

 当時、高畑が「歯ブラシを持ってきてほしい」とフロントに電話をかけ、女性をおびき寄せたとする報道についても「このような事実はありません」と否定。報道と実際の事実との間に大きな齟齬があると力説した。

 女性とはその後、示談が成立したが、その過程で当時の所属事務所や撮影関係者が待機する場所に、相手女性の「交際相手」を名乗る人物が怒鳴り込んできたことも明かした。その後の調査でこの男性が元暴力団関係者で、所属事務所や関係者に高額な金銭を要求していたと主張。高畑は「本件の全体像を理解する上で無視できない要素」としている。

ヒゲをたくわえワイルドになった高畑裕太(2019年)
ヒゲをたくわえワイルドになった高畑裕太(2019年)

 現在、高畑は劇団「ハイワイヤ」を主宰し東京演劇道場(二期生)に所属するなど舞台を中心に活動を再開している。不祥事から長い月日を経た今でも、〝性加害者〟と誤認されている現状に思い悩んでいたのだろう。

会見で大粒の涙を流した高畑淳子(2016年)
会見で大粒の涙を流した高畑淳子(2016年)

 母親の女優・高畑淳子(71)の存在も大きい。息子に愛情を注いできただけに、事件直後は憔悴。記者会見では「どんなに言葉を尽くしてもお詫びの言葉が見つからない」と涙ながらに謝罪したが…。

 その後、解決金交渉の場に前出の元暴力団関係者が介入するなど、予期せぬ動きが相次いだ。事情を知る関係者によると「淳子さんも『これはおかしい』と疑問を持つようになった。ただ、それを公で口にすればさらなるバッシングは確実。淳子さんも事件から9年、本心を押し殺しながら仕事に向き合ってきた」という。仕事先では「マスコミに言っても無駄だから」と諦めたように語る姿も目撃されている。

会見後、関係者に抱えられて会場をあとにした高畑淳子
会見後、関係者に抱えられて会場をあとにした高畑淳子

 事件から8月で丸10年を迎える。母の無念も抱えながら、この日の声明発表となったのかもしれない。