タッキーに続いての〝激震〟だ。ジャニーズの人気グループ「King&Prince」の平野紫耀(25)、神宮寺勇太(25)、岸優太(27)がグループを脱退、退所すると4日に公式ホームページで発表された。ジャニーズ事務所の副社長だった滝沢秀明氏の退社発表直後だけに、ファンの動揺は想像にかたくない。なぜこのタイミングなのか。舞台裏を追跡すると、タッキーの存在と〝マツジュン拒否事件〟があった――。

 3人は来年5月22日にグループを脱退。平野と神宮寺は同日に事務所を退所し、岸は来秋に事務所を去る。これに伴い、5人でのキンプリの活動は終了。来年5月23日からは、残った永瀬廉と高橋海人の2人で「新生King&Prince」として活動する。

 ジャニーズ事務所は公式サイトで「今回ファンの皆様には先日終了いたしました『King&Prince ARENA TOUR 2022 ~Made in~』を純粋に楽しんで頂きたく、ライブツアーが終了してからのご報告とさせて頂きました。突然のご報告となりましたこと、謹んでお詫び申し上げます」とまずは突然の発表を謝罪した。

 5人は、発表直前まで「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に普段と変わらぬ様子で生出演。9日に発売されるシングル「ツキヨミ/彩り」のプロモーションとして新曲を披露した。

 ある芸能プロ関係者は「来週も音楽番組には出演するし、しかも今はその主題歌となっている平野と高橋の主演ドラマをやっている最中での発表です。普通ならあり得るタイミングではない」。

 そもそもキンプリは先代の故ジャニー喜多川さんが最後に作ったと言われるグループだ。

「平野に至っては、名古屋で別の事務所のプロジェクトに参加していたところをジャニーさんの目にとまり、ジャニーズにスカウトされているんです。それこそ直系のジャニーズといっても過言ではない」(同)

 ところが、後継者であるジュリー社長からの覚えは、めでたくはないという。ある芸能関係者の話。

「一時は嵐の後継者ともいわれたキンプリですが、その嵐の松本潤がキンプリのことを気に入り、ライブをプロデュースしたいと申し出たことがあったそうです。ところが、その申し出をキンプリは断ってしまった。それ以来、ジュリーさんはキンプリに冷淡になったと言われています。ジュリーさんが嵐を育てましたからね。実際、テレビ局がキンプリを使いたいと懇願しても、なかなかOKがもらえない時期があった」

 例えば、キンプリの冠番組「King&Princeる。」(日本テレビ系)がスタートしたのが今年の1月。「なにわ男子」がデビュー前から冠番組を持っていたのとは大違いだ。

 そんなキンプリにとって、滝沢氏の存在は大きかった。事務所とグループの間に立ってくれたからだ。

「タッキーはジュニアだけでなく、デビューしているグループの人たちの相談にも乗っています。そもそもキンプリはジャニーさんが作ったグループですし、その後継者であるタッキーが、大きな後ろ盾になってくれていたはずです」(同)

 その滝沢氏が退社することになれば、将来に不安を持ってもおかしくはない。

「グループの売り出していく方向性も変わっていくでしょうし、退所するメンバーは、その時に自分たちのジャニーズ事務所内での立ち位置を考えたのではないか。このタイミングでの退所には、よほどの理由がなければならないが、タッキーへの追随ならばありえる。聞けば、今ジュリーさんは相当怒っているそうです」(同)

〝タッキー余波〟は想像以上に大きいかもしれない。