給料に見合った働きはできるのか――。歴史的円安もあって来季、中日のダヤン・ビシエド内野手(34)に対する視線は、かなりシビアなものになりそうだ。

 ビシエドは23日に国内FA権の有資格選手としてNPBから公示され、来季からは外国人枠を外れることになった。ビシエドが〝日本人扱い〟となることで一軍登録の上限が5人、ベンチ入り4人となる外国人枠の運用がより柔軟にできることは朗報。だが、それとは別に球団を悩ませているのが、急激な円安によってビシエドに支払うサラリーがどんどんアップしていることだ。

 ビシエドの契約は3年総額1000万ドルとみられるが、この契約を結んだ当時は1ドル=113円前後だった。それが今は1ドル=150円前後と大幅な円安。ビシエドの給料は毎月、その時のレートでドルで支払われており、もしも1ドル=150円の円安がこのまま1年間続くと仮定すると年間の支払額は日本円で約5億円となってしまう。

 これは中日の日本人選手の過去最高年俸額となる2012年の岩瀬仁紀の4億5000万円を超えてしまうだけに「どの球団もそうだと思うけど、円安で(外国人選手の給料が上がって)大変だよ」と球団内から嘆き節が出ている。

 中日の歴代最高年俸額はタイロン・ウッズの6億円(07~08年)だが、いずれの年も35本塁打を記録し、07年は53年ぶりの日本一に貢献した。しかし、今季のビシエドは出場した91試合で打率2割4分4厘、6本塁打、23打点と期待外れの成績に終わり、立浪監督も来季の起用法については「今のところはまだ白紙です」としている。

 ビシエドに関してはチーム関係者やOBの間でも「十分動けるし、まだまだやれる」「速い球に差し込まれるケースが目立つし、来年も苦しいのでは」と見解が割れているが、チームトップの高給取りがどれだけ活躍できるかが、中日逆襲のカギを握りそうだ。=金額は推定=