宗教2世ネットワーク副代表の山本サエコさん(仮名)は13日、文部科学省が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の解散命令を東京地裁に請求したのを受けて、自身たちに起きている現状を明かした。

 この日、立憲民主党の「『統一教会』国対ヒアリング」に出席した山本さんは、両親が旧統一教会の合同結婚式で結婚して祝福を受けた信者だ。

「老後破綻について、お話しします。私は母をみとりました。教団内部で公職者として働いていた母は、社会保険をかけてもらえず(2009年以降は社会保完備している)、最後は無年金・無貯金のいわゆる老後破綻をしました。母が最期に使っていたカバンは雑誌の付録でした。そこに人間としての尊厳はありませんでした。『人間の尊厳』であり『人の命』そのものなのです」と山本さんは出席した国会議員たちに涙ながらに語った。

 さらに現在、宗教2世に起きている現状について言及。

「統一教会への恐怖に加え、親が現役信者の場合は、親が統一教会に人質に取られているようなものであり、統一教会に返金を請求するのが難しい環境にあります。その結果、2世に何が起きているか。精神的に疲れ果てた。親が合同結婚式を強要するため、結婚をあきらめている。親が統一教会の信者であるため、結婚相手に紹介できない。普通の人であれば目の前が真っ暗になる絶望が立ちはだかっています。宗教2世は、親と統一教会の組織に乗っ取られた人生を取り戻し、自分の納得する人生を自分の足で歩めるようにしなければなりません」。山本さんはこう訴えた。