熟練指揮官の花道を白星で飾った。巨人は今季最終戦となった4日のDeNA戦(東京ドーム)に1―0で勝利し、土壇場でシーズン勝ち越しを決めた。

 最高の「恩返し」を見せたのは、先発した山崎伊織投手(24)だ。9勝目を挙げて以降、6戦連続で好投しながらも勝ち星に恵まれなかったが、この日は9回2安打無失点。実に“7度目の正直”で自身初の2桁勝利をつかみ、うれしい初の完封勝利で飾った。打線からの援護は2回の吉川の適時打でもらった1点だけだったが、最後までマウンドを譲らなかった。

 これで今季の戦績は71勝70敗2分けとなり、最終戦でどうにか貯金をつくって終えた。敗れれば3年連続となるシーズン負け越しの屈辱。ただでさえV逸し、2年連続でBクラスに沈んでいただけに何とか最後に意地を見せた格好だ。

 最後のタクトを振った原辰徳監督は「自分の中でどこかに最後というのはあったんでしょうね。やや違った目線になったかもしれない」としみじみと語った。ナインの胸に刻まれた悔しさは来季への糧とする。