北京五輪フィギュアスケート団体銀メダリストのビンセント・ジョウ(米国)が、同金メダルながら、ドーピング陽性が発覚し渦中のカミラ・ワリエワ(ロシア)問題について声明を発表。これにロシア側が猛反発した。

 ワリエワを巡っては、世界反ドーピング機関(WADA)が4年間の資格停止処分を求め提訴スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。近く当事者らへの聴聞会が開かれる。これを前にジョウは国際的なアスリートの団体「グローバル・アスリート」に声明を発表した。

 ジョウは「団体競技の表彰式が行われる時、それはIOC(国際オリンピック委員会)、CAS、RUSADA(ロシア反ドーピング機関)の重大な失態を象徴することになるだろう」と記し、「ロシアの〝反ドーピング〟機関は10年以上にわたってロシアのドーピングを助長してきた。IOCは、1000人以上の選手が関与した国家主導のドーピングプログラムに対するロシアの責任を問うことを繰り返し拒否してきた」と、IOCやRUSADAを非難した。

ロシアフィギュア界に苦言を呈したヴィンセント・ジョウ
ロシアフィギュア界に苦言を呈したヴィンセント・ジョウ

 さらに「私や私の仲間は、他のロシアのフィギュアスケート選手の間にドーピングがまん延していることを知っている。残念なことに、コンプライアンスを順守していない反ドーピング組織が、いまだにロシア国内のスポーツの完全性を保証する任務を担っていることを考えれば、これは誰も驚くことではない」とまで言及した。

 これに反発したのがRUSADAだ。ロシアメディア「スポーツ」によると、RUSADAは「他の選手またはその側近による反ドーピング規則違反の事実を反ドーピング機関に隠すことは、規則違反だ。禁止物質の摂取を知りながら、それを適時に報告しない者は、それ自体がドーピング防止規則違反に加担していることになる」と、知っていながら報告しなかったジョウも同罪だと怒りのコメントで応酬した。

 ワリエワを巡って、両国がヒートアップしてきた。