逆転Vはなるか。大相撲秋場所14日目(23日、東京・両国国技館)、大関貴景勝(27=常盤山)が新大関豊昇龍(24=立浪)の上手投げに屈し、痛恨の4敗目(10勝)。優勝争いの首位から転落し、自力Vが消滅した。取組後の支度部屋では「負けなので。それが全てです」と敗戦の弁。「また明日、集中してやります」と残りの一番に目を向けた。
ただ、まだ逆転優勝の可能性がなくなったわけではない。24日の千秋楽は、11勝3敗で単独首位に立つ幕内熱海富士(伊勢ヶ浜)が元大関の幕内朝乃山(高砂)に勝てば、その時点で優勝が決まる。一方で、敗れた場合は賜杯の行方は混沌。貴景勝は関脇大栄翔(追手風)との4敗同士の対決に勝てば、優勝決定戦に進むことができる。
貴景勝が決定戦を制すれば、1月の初場所以来4場所ぶり4度目の優勝となる。その場合、次の11月の九州場所は綱取りとなるのか。横綱昇進の条件は「大関で2場所連続優勝、またはこれに準ずる好成績」と定められている。
審判部副部長の浅香山親方(元大関魁皇)は「(審判部の)みんなで話し合って。1人が言ったことで決まることでもない」と前置きした上で「優勝なら何でもいいという話でもない。優勝したら次は(綱取り)ということですか? さすがに…。もちろん、成績もそうだけど、内容もそうだし、トータルでいろんなものを見て判断して決めていくと思うので」との見解を示した。
1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、11勝4敗での優勝は3例しかない。低レベルの優勝に加え、貴景勝の場合は名古屋場所を両ヒザの故障で全休していることも〝減点材料〟となりそうだが…。果たして、どうなるか。












