最下位に低迷する中日は15日に立浪和義監督(54)が来季も続投すると発表した。

 加藤球団代表は「3年でチームを改革してほしいとお願いをして、引き受けていただいた経緯がある。去年、今年と非常に厳しい成績で道は険しいと言わざるを得ませんけれども、一方で新しい芽が出てきている。立浪監督には不退転の決意のもと、3年目に向かって改革を推し進めてもらいたいという判断です」と説明した。

 しかし、この日の巨人戦(バンテリン)は0―7で今季22度目の零封負け。48勝77敗4分けで借金は1995年以来となる「借金30」にリーチをかけてしまった。2年連続で最下位となれば球団史上初の屈辱。そんな状況での「続投発表」にネットやSNS上は大荒れとなった。

 ただ、そもそも中日関係者やOBの間では立浪監督の続投は既定路線とみられていた。OBの一人も「球団は立浪監督の長期政権を想定していたはず。5年契約じゃないかというウワサもあったぐらい。ドームにお客さんは入っているし、やっぱりミスタードラゴンズである立浪監督には頑張ってほしいと思っている人は多い。2年で終わりということはないとみんな思っていた」と話していた。とはいえ、加藤代表が「3年目は待ったなしの状況であるとわれわれも思ってますし、監督も分かっている」というだけに立浪監督にとって来季はまさに正念場となる。

立浪監督(左)と井上一樹氏
立浪監督(左)と井上一樹氏

 加藤代表は補強やスタッフ構成など全面的にバックアップすることを明らかにしているが、その第1弾としてOBの井上一樹氏(52)の入閣が濃厚。井上氏についてはチーム内で二軍監督への就任がウワサされている。しかし、前出のOBが「井上は立浪監督にもしっかりと物を言えるタイプ。一軍で支える方がいいのでは」と分析するように球団側の判断次第では一軍ヘッド格で入閣する可能性もある。

 立浪監督は昨年オフに阿部、京田をトレードで放出して涌井、砂田を獲得。シーズン中にも日本ハムとの間で郡司と山本、斎藤と宇佐見の2対2のトレードを実現させたが、来年は勝負の年となるだけに戦力補強の動きはより活発となるはず。OBの間からは「貧打解消のためバンテリンドームのラッキーゾーン導入についても本気で動くのではないか」とみる声も出ている。

 いずれにせよ、3年目こそ結果を残さなければならない立浪竜の動きがこのオフも話題の中心となりそうだ。