前人未踏の八冠を目指す将棋の藤井聡太七冠(21)は痛恨の黒星発進となった。8月31日に神奈川県秦野市の老舗旅館「元湯 陣屋」で行われた第71期王座戦(日本経済新聞社主催)5番勝負第1局で永瀬拓矢王座(30)と対局し、敗れた。
対局後、藤井七冠は「早くも厳しい状況になってしまったのかなぁと思っています。(次局に向けて)できる限り良い状態で対局に臨んで熱戦にできるよう頑張りたいと思います」と話した。
藤井七冠は2017年に新タイトル「叡王」が加わり、史上初となる八冠を目指し永瀬王座に挑戦。一方の永瀬王座は防衛すれば5連覇を達成し、史上3人目となる永世称号である「名誉王座」の資格獲得を目指す。
永瀬王座とは四段時代から練習将棋を指し、お互いの手の内は知り尽くした間柄。過去の対戦では藤井七冠が11勝5敗とリードしていた。さらに本年度の藤井七冠は先手番では12戦全勝だったが、後手の永瀬王座に敗れてしまっただけに、この黒星は大きな意味を持ちそうだ。
永瀬王座は「まずは先勝することができてよかったと思います。後手番でしたので、どう付いていくかという将棋になったと思うんですけど。そこまで大きく崩れていなければよいなという感じです」と自分のペースを守った。
永瀬王座は勝負めしでも圧倒。昼食で藤井七冠は名物の陣屋カレー(ビーフ&伊勢海老シーフード)とウーロン茶を注文。一方の永瀬王座は陣屋カレーに加え、ウーロン茶、抹茶、デザートにショートケーキとシャインマスカット大福を注文しSNSをザワつかせた。さらに午後5時からの夕食休憩では藤井七冠が「おにぎり2個」(鮭と昆布)などの軽食メニューに対して永瀬王座は再び「陣屋カレー」を注文し大食漢ぶりを発揮。
八冠の偉業に挑む藤井七冠だが、出待ちのファンも数人程度とデビュー当時のフィーバーと比べると盛り上がりは今一つといったところ。次局は9月12日に神戸市の「ホテルオークラ神戸」で指される。藤井七冠の巻き返しはあるか。













