日本サッカー協会が31日、天皇杯4回戦の名古屋戦(2日、CSアセット港サッカー場)で暴動を起こした浦和サポーターに対して処分を発表した。

 この騒動では浦和の敗退後にサポーターが暴走して、立ち入り禁止エリアに侵入したり、相手サポーターのもとに突進してもみ合いになるなど数十人が〝暴徒化〟。警察官50人や救急車まで出動する大騒動になった。

 この日行われた臨時理事会で、サポーターに対する処分が決定。浦和のサポーター18人に処分が下された。

 処分内容としては、17人に無期限の入場禁止(日本国内で行われるすべての試合、協会主催試合に加え、Jリーグや各種連盟等が主催する試合を含む)と、1人に5試合の入場禁止(本協会が対象試合を指定する)となった。協会は理由として「本協会の定める試合運営管理規定第4条(禁止行為)に該当する複数の禁止行為が確認されたため」と説明した。禁止行為としては、フィールドへの侵入行為、暴力行為、迷惑危険行為、破壊行為、横断幕に係る問題行為とした。

 田嶋幸三会長は「レッズサポーターは日本一の規模を誇り、その応援で素晴らしい非日常空間をつくることができる、世界に誇るサポーターです。今年はJリーグが開幕して30年ですが、当時からJクラブのファン・サポーターをリードしてきました。熱狂的な応援でチームを鼓舞し、サッカーの興奮や感動を最大限に引き出してくれる集団です」とした上で、今回の騒動には「明らかに危険行為であり、決して看過できるものではありません。しかも、夏休みということもあって多くの子どもたちが来場している中で彼らに恐怖感や不安を与えてしまったことや、日本は女性や子ども、高齢者も安全に快適にサッカー観戦ができると世界的にも評価されているにもかかわらずこのような事案が発生したことは、痛恨の極みであり、日本サッカー界として忸怩たる思いを抱いています」と非難した。

 しかし、重大行為を行った対象者がいつでも解除できる「無期限」の処分になったことや、対象人数も浦和が追加で発表していた行為の認定者数より少なかったことから、ネット上では〝激甘処分〟との見方が広がった。「想定の斜め上いく甘さで草。コンプラ厳しい今の時代に、こんなにも自浄作用がないなら、浦和もJリーグも無くなっていいよ」「浦和の処分は、とりあえずサポーター向けでクラブへの懲罰は別途審議予定か…にしても思ってたよりは軽い」「永久追放じゃないの? あと以前の報道より人数少なくない? 怖くて子供連れて観に行けないだろ、これ」などの声があった。