今年4月に東京・多摩市にある大手衣料チェーン「ユニクロ」の店舗で、女性用下着75点、約10万円相当を盗んだとして、ベトナム国籍の男2人が逮捕された。NHKなどが14日に報じた。2人は「ユニクロの商品はベトナムで大人気なので現地で売ろうと思った」と話しており、これまで5年間にわたって日本とベトナムを行き来し、総額1000万円以上を万引していたとみられている。
2014年にも愛知県で類似の事件が起きており、ユニクロで万引しては国内外のベトナム人に転売していたベトナム国籍の男女6人が逮捕されている。それほどまでにベトナムでのユニクロ人気は絶大なのか? 同国でのビジネス展開をサポートするベトナム人コンサルはこう話す。
「ユニクロはMUJI(無印良品)と並んで大人気の有名ブランド。近年の経済発展で中間所得層が急激に増えたことで、これまで手が届かなかった日本製品を求める人が増えた。一方、価格は日本で買った方が安いので、日本への旅行者が大量に買って転売するケースも増えている。今回の犯人たちは差益をより得ようと犯罪に手を染めたのでしょう」
ベトナムの統計総局によると、20年からの2年間で国民の平均所得は約1割上昇。高所得層と低所得層の差が大きく減って、中間所得層が増えていることがわかる。
ちなみにベトナム人に人気なのはユニクロや無印良品の製品だけではない。近年は所得が増えたことで健康意識が高まり、日本の健康食品や薬への需要が増加。また、高所得層女性からは高級化粧品「SK―Ⅱ」への需要も高まっているといい、「あまりに人気で高価なので、現地のデパートでは偽物も出回っているほど。だから、日本で買ったものは安心できると箔がついて高値で転売される」(同)と明かした。
訪日外国人が増える一方で、日本は個人も企業も防犯意識が低いと言われているだけに、同様のケースが増えないよう注意が必要だ。











