卓球女子のエースが完全復活間近だ。東京五輪混合ダブルス金メダルの伊藤美誠(22=スターツ)が、パリ五輪代表選考会の全農カップ東京大会(23日、東京・東洋大学赤羽台キャンパス)の決勝で早田ひな(23=日本生命)に0―4で敗れ、優勝には届かなかった。
ただ準決勝で、先月に負けた平野美宇(23=木下グループ)へのリベンジに成功。2024年パリ五輪代表選考のポイントランキング3位の伊藤は、同2位につける平野との差を詰め、シングルスでの出場に望みをつないだ。本人は「前回大会で(平野に)負けているので、決勝までいけたのは自信になった」と納得の表情を浮かべた。
1月の全日本選手権では6回戦で当時高校生の横井咲桜(19=ミキハウス)に敗れるなど調子を落としていたが、日本卓球協会の宮崎義仁専務理事は、この日の結果を受けて「本当に強い時の伊藤が戻ってきた。復調の兆しというより、戻っている。あとは継続的に毎試合出していければいい」と期待した。
ここまで苦しんだのは〝五輪後遺症〟だった。宮崎専務理事は「卓球は五輪が頂点になる。そこでメダルを取ってしまうと、燃え尽き症候群になる可能性が非常に高い」。さらに東京五輪が1年延期となったことも「息をつく暇もなくパリ五輪の準備をすることになり、ほかの選手より苦しかっただろう」と追い打ちをかけていた。
そんな苦境は、もう過去の話。パリ五輪へ向けて頼れる伊藤が戻ってくる。











