〝令和の怪物〟が本領発揮だ。大相撲名古屋場所13日目(21日、愛知県体育館)、新入幕の伯桜鵬(19=宮城野)が幕内錦木(32=伊勢ノ海)を撃破して10勝目(3敗)。優勝争いの先頭を走っていた相手を引きずりおろし、自力Vの可能性を残した。

 左四つに組み止めて勝機をうかがうと、鮮やかに内掛けを決めて錦木をあおむけにさせた。取組後は「落ち着いて取れたかなと思う。相手に体重をかけながら(相手の)呼吸が乱れるのを待って、乱れた時に足を狙った」と胸を張った。

 新入幕でも物おじしないのは〝令和の怪物〟たるゆえんだ。伯桜鵬は「緊張はしない。自分がしっかりと準備してきたものを、土俵の上で皆さんに見てもらう。興奮したり、恐怖心だったり、いろんな感情があるんですけど、落ち着いていればチャンスはある。慌てるのはもったいない」ときっぱり。

 一方で、幕内後半の土俵に上がった感想を問われると「お客さんの声援、数が多いので。今まで自分があこがれていた舞台に立てているというのが、すごくうれしい。感謝の気持ちを持って土俵に上がることが大事」と謙虚な一面ものぞかせた。

 14日目(22日)は1差で優勝争いの単独トップに立つ幕内北勝富士(31=八角)と対戦。ここで勝って先頭に並べば、新入幕優勝も見えてくる。伯桜鵬は「残り2番、しっかり準備してやっていきたい。優勝争い? 全く何も思っていない」と無欲で臨む構えだが、ファンが注目する大一番でどんな相撲を見せるのか。