明治大が20日、U―22日本代表FW佐藤恵允(4年)のドイツ1部ブレーメン入団を発表した。

 佐藤は明治大で10番を背負う絶対的なエースで、来夏のパリ五輪を目指す大岩ジャパンでも常連組。3月と6月の欧州遠征でも存在感を放っており、期待の若手ストライカーだ。

 そんな俊英が、Jリーグを経由せずにドイツ1部の名門ブレーメンに異例の入団を果たした。栗田大輔監督は「今年2月にドイツでチームの練習に参加した。その後、ブレーメンにはU―22日本代表の活動も追っていただき、6月にオファーを出していただいた」と入団の経緯を説明した。

 一方で佐藤を巡っては、国内外のクラブが関心を寄せて争奪戦になっていた。そうした中でブレーメンに対して、栗田監督はある〝条件〟を出したという。「ブレーメンの発表ではU―23と出ていたが、今回はトップチームの加入ということで、その提示があった。U―23チームには、恵允を送らないとブレーメンに言った」と、〝トップチーム確約〟を得た上での入団となった。

 若手がJリーグを経ずに5大リーグの1部クラブに移籍するのは極めて異例のことだ。

 栗田監督は「U―23は今季ドイツの5部リーグ。5部ならば、国内のJリーグや他の海外の1部、2部リーグの方がレベルが高いだろうと。アマチュアリーグに当たるので、そこでやるのは選手のレベルが落ちてしまうと先方にも伝えた」。

 その要望をブレーメン側も聞き入れ、シーズン序盤こそまずはU―23チームに籍を置くが、トップチームの練習にも参加して早期の昇格が前提となっている。「そこで見ながら活動をスタートして、良ければすぐにトップに上げると。そういうような位置づけの選手なので恵允が欲しいと明確に言っていた」と栗田監督は語った。

 佐藤は「今後の目標として、自分の夢は欧州で活躍して日本代表になってW杯に出ること。今年からトップチームの練習に参加してブンデスでプレーして、ブレーメンで活躍したい」と堂々と宣言。ドイツでのブレークに期待がかかる。