平幕Vが現実味を帯びてきた。大相撲名古屋場所11日目(19日、愛知県体育館)、幕内錦木(32=伊勢ノ海)が幕内遠藤(32=追手風)を下して10勝目(1敗)。他に1敗の力士がいなくなり、優勝争いの単独トップに立った。
立ち合いから低く当たって圧力をかけると、そのまま前へ出て一気に寄り切った。過去1勝6敗と合口の悪い相手に快勝した取組後は「苦手意識しかなかった(笑い)。ガッツリ組まれないように。流れはいいと思っています」とうなずいた。
錦木にとって、幕内での2桁白星は西前頭12枚目だった2018年秋場所(10勝)以来、実に5年ぶり。「最高位(東前頭筆頭)で2桁はうれしい。幕内では、ほとんど2桁勝ったことがない。いつかも覚えていない。勝ち越した時点でうれしい。星も伸ばしていけているので」と素直に喜んだ。
残り4日間で単独首位に立ち、いよいよ初優勝が現実味を帯びてきた。それでも、錦木は「その期待をされても…。期待されるほどのものがない。意識? 特にしていない。ここから4連敗したら、普通の感じ。考えるのは、11番、12番勝ってからじゃないですか」と自然体で臨む姿勢は変わらない。日ごとに増えていく観客の応援にも「増えてます? 今日なんか、相手(遠藤)の応援の方が多かったんで」と言って笑わせた。
その錦木は、次の目標を問われると「11番。1勝です」ときっぱり。無欲を貫いて、千秋楽まで突き進む構えだ。












