メダルのチャンスありだ――。水泳の世界選手権(福岡)が14日に開幕する。23日から競技が始まる競泳の日本代表は12日、都内で練習を公開。女子の池江璃花子(ルネサンス)は「やるべきことはやってきた。あとは全力で試合に向けて整えていくだけ」と順調な調整ぶりをアピールした。

 2019年に白血病を発症後、死と隣り合わせの日々からトップスイマーとして復活。17年大会以来の世界選手権に挑む池江は、4日に23歳の誕生日を迎えたばかり。「ちゃんと23歳になれた。生きて元気に23歳になれることって奇跡でもあるのかな」と神妙に語りつつ「全部中途半端に終わるのが一番良くない。50のバタフライはずっと前から力を入れていると言ってきたので、50のバタフライでは決勝に行きたい」と誓いを立てた。

 21年東京五輪は新型コロナウイルスの影響で無観客だったが、今大会は有観客で実施。さらに22年ぶりの日本開催であることから、競泳関係者は「池江選手は応援を力に変えられるタイプ。プレッシャーに感じる選手もいるが、池江選手はうれしい気持ちが勝ると思うので、もしかしたらメダル争いに絡んでくる可能性もあるかもしれませんよ」と期待を寄せた。

 単純比較はできないものの、池江が注力する50メートルバタフライの復帰後自己ベストは25秒49。22年世界選手権の銅メダルタイム(25秒32)に肉薄する。今大会で自己ベストを更新すれば表彰台も現実味を帯びてくる。池江も「少しでもいい順位になりたいという気持ちが強い」と気合十分。また一つ、競泳界に新たな歴史を刻むことはできるか。