新大関の霧島(27=陸奥)が、いきなり一人大関の大役を務めることになった。大相撲名古屋場所4日目(12日、愛知県体育館)、横綱照ノ富士(31=伊勢ヶ浜)が「腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎体終板障害にて1か月間の安静加療を要す」との診断書を提出して休場した。

 一方で、霧島は4日目から途中出場。初日(9日)に「右肋骨骨挫傷、約3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出し、3日目(11日)まで休場していた。今場所は大関貴景勝(26=常盤山)も両ヒザの故障で休場しており、1横綱2大関の中で新大関だけが出場する異例の事態となった。

 この日の朝、師匠の陸奥親方(元大関霧島)は「(本人が)大丈夫だと言っている。こんなに早く良くなって驚いている。全休して巡業も休んで治療に専念、と場所前は思ったけど。(稽古の)動きとしては悪くない。今までの稽古の貯金があるし、本土俵でのカンが早く戻れば」と現状を説明。一人大関となる状況には「責任感が増しているというか。負けられないというのが、プレッシャーにならなければいいが…」と親心をのぞかせた。

 霧島は朝稽古で四股、すり足の基礎運動のほか、ぶつかり稽古などで汗を流した。「かなりいい感じになってきた。痛めた時は、今場所は間に合わないかと思ったけど、思ったより早かった」と回復をアピール。「横綱のケガ? それを考えると、体が硬くなる。自分のペースでやれれば」と目の前の一番に集中する構えだ。