プロレスラーの谷津嘉章(66)が障がい者レスリングの普及・啓発への思いを語った。
谷津はレスリングの全日本社会人選手権(1日、埼玉・富士見市立市民総合体育館)男子フリー125キロ級に出場。健常者と対戦し、0―10のテクニカルフォールで敗れたが、観客から大きな拍手が沸き起こった。
谷津は、2019年に糖尿病の悪化で右ヒザ下を切断後、日本障がい者レスリング連盟を立ち上げた。現状、選手は谷津1人で、すべてがここから。ルールについても「人によって(障がいの)症状が違う。私の場合はマット(本来は直径9メートル)もこんなに大きくなくていいし、5メートルもあれば十分。目の障がい者だったら、1メートルのロープを使って相手同士離れないようにするとか。症状によってルールも対応する必要がある」と試行錯誤を続けている。
また、指導方法についても「大学教授や、障がいに関する専門の先生を交えて、安全な指導要綱を作っていきたい。まだ十分な体制ができていないから、まずは日本レスリング協会のネットワークを使って、各都道府県の(レスリングの)先生に活動を賛同させたい」と語る。
その上で「協会から認可が下りて、正式な競技になるのも時間の問題だと思っている。障がい者レスリングのガイダンスを作って、協会に一つ遺産を残したい」と〝恩返し〟を誓った。
一番の目標は「10年後のパラリンピック正式種目」。不屈の闘志で、限界まで挑み続ける覚悟だ。












