テニスの4大大会「全仏オープン」の女子ダブルスで加藤未唯(ザイマックス)とアルディラ・スーチャディ(インドネシア)組が失格となった問題を受けて、見解を示した大会ディレクターのアメリ・モレスモ氏に対して批判が高まっている。

 今回の騒動は、試合途中に加藤が相手コートへ向けて返した球がボールガールに直撃。審判はいったん警告を発しながら、対戦相手のマリエ・ブズコバ(チェコ)とサラ・ソリベストルモ(スペイン)が抗議した結果、裁定が覆って失格の厳罰処分が下された。

 この失格処分がテニス界を揺るがす大騒動に発展する中、大会終了を受けて運営責任者のモレスモ氏が会見して見解を示したが、その内容が火に油を注ぐ事態になっている。モレスモ氏は「決定はスーパーバイザーと審判によって下されたもの」とした上で「ボールガールがあんなに長い間泣いているのを見ると、何らかの決断をしなければならない。それが事実。グランドスラムのルールブックに従えば、それはかなり明確だ」と失格処分は妥当との考えを示し、これに対して非難の声が殺到している。

 ネット上ではファンから「これが規則通りだと大会運営は最初のジャッジを下した審判を処分しなきゃならないし、ミックスダブルスは追放しなきゃならない。整合性の取れない馬鹿な判断でしかない」「子供が何分泣いたら失格なの? どこに書いてあるのかいいなよ」「最初の審判の裁定は警告、ボールガールに当たる場面を見てもいなかった相手選手の中傷をなぜか聞き入れて失格、なにが明確だよ」などとモレスモ氏による説明の矛盾を突く声が続出した。

 さらに「判定変えた理由も説明できてないし、失格になったのに次のミックスダブルスに出られた理由も説明できないし。もしルールが明確なら、ミックスダブルスの優勝ははく奪じゃないの。誰も抗議して来てないからか。モレスモは失格だな」「自分がルールみたいなやつは、ルールブックをまともに理解していない。ジャッジが変わらないなら、間違った判断の責任を取らせ、処分をしたディレクターのモレスモ氏もディレクターを失格にしたらいいと思う」と責任者であるモレスモ氏の責任を追及し、解任を求める意見も次々と出ている。

 加藤の失格問題の波紋はまだまだ広がり続けている。