陸上男子100メートルで2022年世界選手権7位入賞のサニブラウン・ハキーム(24=東レ)にとっては、セルフマネジメントの重要性を再認識させられたレースとなった。

〝大トリ〟として行われた日本選手権最終日(4日、大阪・ヤンマースタジアム長居)の同種目では、まさかの事態が発生。

「セットした時に急に『あっ』と思った」

 左脚がつった影響でスタートから出遅れた。「スタートは出られないけど、そこからちょっと頑張ろうかなという感じだったが、しっかりスタートができないと後半も何もできない」と終始走りに精彩を欠き、10秒59で最下位の8位に沈んだ。

 連覇の期待がかかった一戦だったが、不完全燃焼で幕切れ。「一つひとつの部分をケアしていかないと、こういう大きい舞台でああいう感じになってしまう」と振り返った上で「後がないこういう試合でこういうことになるのはよくない。日々の生活から見直して、こういうことがないように、いつでもいいコンディションで走れる体をつくっていきたい」と悔しさをにじませた。

 今後は世界選手権(8月、ハンガリー・ブダペスト)の参加標準記録(10秒00)突破が1つの目標になる。「(今季)3戦目でしっかり3本を走って、体が3本のキャパに耐えられるぐらいまできていると実感できた。ここから練習もしっかりして、タイムを徐々に徐々に上げていけたら」ときっぱり。真夏の大一番に向けて、何とか立て直したいところだ。