有言実行のパフォーマンスだった。陸上のセイコー・ゴールデングランプリ(21日、日産スタジアム)、男子3000メートル障害は、三浦龍司(21=順大)が8分19秒07で優勝。同種目今季初レースで上々の結果を残した。

 最後まで慌てることはなかった。アモス・キルイ(25=ケニア)とデットヒートを繰り広げる中で「足がシンプルに残ってなかった」と最後の水濠でバランスを崩してしまう。それでも、キルイを一気に抜き去ると、最後の直線は見事なスパートで振り切った。「勝ち切ることを意識していきたかったので、それが達成できたのはうれしかったし、プラスかなと思う」と収穫を口にした。

 いい意味で自らの期待を裏切った。この日のレースを迎えるにあたり「悪い流れで来ていた。(先週の)関東インカレは5000メートルで優勝できたけど、それが3000メートル障害のいい走りにつながるかどうかはやってみないとわからなかった。このシーズン始まって一発目の3000メートル障害だったので、不安だったり、緊張の方が多かった」。ここまでは昨季と同様の形で、フラットレースに注力。万全ではなかったが、きっちり勝ち切った。

 今後は本職である3000メートル障害の練習を多めに積んでいく方針。「ラスト150メートルで切り替えて勝つことができたし、出力を上げられたという感覚はあるが、まだまだ瞬発力のあるスパートじゃなかったし、一歩一歩ごとに進んでいるという推進力を感じるのはまだまだだったので、改善の余地があるかな」と反省も忘れなかった。

 まずは日本選手権(6月1日開幕、大阪・ヤンマースタジアム長居)に向けて、今回のレースで得た学びを己の力に変えてみせる。