大相撲夏場所8日目(21日、東京・両国国技館)、元大関の幕内朝乃山(29=高砂)が幕内北青鵬(21=宮城野)に初黒星を喫した。立ち合いで左へ変わった北青鵬に上手を許すと、土俵際で豪快に投げられた。

 朝乃山も、幕内最長身204センチを誇る北青鵬の〝変化〟は完全に想定外。取組後「横にずれてくるのは、ちょっと予想していなかった。対応できなかったことは、まだ自分の弱い部分。変わられた時に体ごと(相手に)向いていかないと。あれだけ身長があると先に上手を取られたら僕も苦しい」と悔しさをにじませた。一方の北青鵬は「作戦通り? はい。昨日の夜から左に飛びながら(上手を)取ることを考えていた。自信になりました」と、してやったりの表情だ。

 今場所の朝乃山は1年半ぶりに幕内復帰し、初日から7連勝。この日は2020年名古屋場所以来、約3年ぶりに中日給金がかかる一番だった。「(勝ち越しは)頭の片隅にあった。欲が少し出ちゃったかもしれない。悔しいです」と唇をかんだ。「明日からまた自信を持って自分の相撲を取っていきたい。負けは負け。切り替えていくしかない」と、再び勝ち越しがかかる9日目へ向けて気合を入れ直した。