ジャーナリストの有田芳生氏(71)が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る2つの問題に頭を悩ませているという。1つはタレントの国生さゆり(56)を訴えるかどうか、そしてもう1つは次に出馬するべき選挙区だ。16日には同教団が損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が東京地裁で開かれ、それに対して同氏はやる気マンマンなのだが…。

 この日の裁判で争われているのは昨年8月に「スッキリ」(日本テレビ系)に出演した際の有田氏の発言だ。特に「やはりあのもう霊感商法をやってきた反社会的集団だってのは警察庁も認めているわけですから」という部分が名誉毀損に当たるかどうか。有田氏だけでなく日本テレビも訴えられている。

 旧統一教会は有田氏と日本テレビに対して合わせて2200万円の損害賠償を求めている。一方で有田氏と日本テレビは請求を退けるよう求めている。

 有田氏は「統一教会に訴えられて誇りに思うと(意見陳述で)語ることができた。訴えられてナンボのもんじゃという思いでこれからもやっていく」と鼻息は荒いが、一方で悩んでいることもあるという。

 その1つが国生問題だ。先月の山口4区補選の最中、有田氏は「下関ってのは統一教会の聖地なんです」と発言。これが拡散し、ネットで炎上していた。なかでも国生は「根拠なくヨシフさん『聖地』とか言っちゃった訳だし、軽蔑するよ」「選挙中なんのに軽率過ぎる。そんな事も考えられないほど、お花畑なのかな」(原文ママ)と酷評していた。

 選挙後、有田氏は「弁護士から『国生さんのツイートは名誉毀損になります』と言われたんですよ。どうするかは今後考えます」と取材に答えていた。

 結局、どうするのか。 旧統一教会との訴訟を担当する弁護団の一人は国生のツイートの問題点について「『根拠なく』という部分が事実に反するし、有田氏はジャーナリストでもあり、根拠がないのにそういうことを言う人だと社会的評価を下げることになる。その点は名誉毀損が成立しうると考えています」と指摘。ところが、有田氏は今も判断を決めかねている。

 この件以上に悩ましいのが選挙区問題だ。先月の山口4区補選で落選した有田氏に対しては、地元から「また山口で」と期待する声がある。有田氏は「当選することが自己目的じゃないということは(関係者に)伝えてあります。私は国会に戻ればいいという価値観ではない。統一教会の問題を訴えられるところがいい」と話した。

 旧統一教会の問題を訴えるとなれば、選択肢はほかにもある。

 永田町関係者は「東京11区には下村博文氏がいます。旧統一教会の名称変更問題がありましたが、その時の文科大臣でした。また、東京24区には萩生田光一政調会長がいます。生稲晃子氏とともに教会の関連施設を訪れたことが昨年話題になりました」と、候補となりそうな選挙区を挙げた。

 もちろん有田氏もその2つの選挙区の事情は把握済みで「自分から(すでに決まっている候補者を)押しのけてみたいな気持ちはないですよ」とのこと。立憲は東京11区はすでに候補者が決まっているが、東京24区はまだだ。果たしてどんな決断になるのか。