〝大関交代〟か。大相撲夏場所2日目(15日、東京・両国国技館)、大関カド番の貴景勝(26=常盤山)が小結琴ノ若(25=佐渡ヶ嶽)に寄り切られて早くも黒星。取組後は取材対応せず、沈黙を貫いた。
春場所では綱取りに挑むも、左ヒザ内側半月板損傷で途中休場。春巡業に参加できず、横綱審議委員会の稽古総見(4日)では関取衆との稽古で押せない場面が目立った。引き揚げる際には足を引きずりながら階段を下りていたほど。今場所初日は立ち合いで変化する消極的な相撲を見せ、この日は両ヒザにテーピングを施して土俵に上がるなど体はボロボロだ。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「上体だけで押そうとしている。足に力が入っていない。開き直ってやるしかない」と指摘。その一方で、角界内では「今は大関候補に勢いがある。ここで貴景勝が陥落すれば(翌場所で10勝して)復帰できるとは思えない」(ベテラン親方)との見方も広がっている。
今場所は大関取りに挑む霧馬山(陸奥)をはじめ、大栄翔(追手風)や若元春(荒汐)ら関脇陣が連勝発進。そろって好成績を残せば、ダブル昇進やトリプル昇進の可能性もある。貴景勝がひとたび大関の地位を失えば、そのまま〝世代交代〟の波にのみ込まれかねないということだ。
ここから貴景勝は、一人大関の意地を見せることができるのか。わずか2場所前の優勝から一転、正念場を迎えた格好だ。











