東京都江戸川区の住宅で今年2月、住人男性を殺害したとして、殺人容疑で逮捕された区立中教諭尾本幸祐容疑者(36)が、外国為替証拠金取引(FX)やギャンブルで数百万円の借金を抱えていたとみられることが11日、分かった。警視庁小松川署捜査本部は、金品窃取目的で侵入し、職場から帰宅した男性と鉢合わせして襲った可能性があるとみて調べている。
殺害されたのは契約社員山岸正文さん(63)。捜査関係者によると、尾本容疑者は逮捕時「事件には関わっていません」と容疑を否認し、その後、黙秘している。
犯行現場は尾本容疑者が勤務する中学校から約150メートルの場所だった。被害者との接点は不明だが、わざわざ半休を取っての犯行であることから、以前から山岸さん宅に目をつけていたことがうかがわれる。一方、被害者宅にあったナイフが凶器として使われた疑いがあり、突発的に凶行に及んだ可能性がある。
容疑者宅には自転車4台とランニングバイク1台があった。近隣住民は「7、8年ぐらい前に新築の一戸建てを建てて引っ越してきました。奥さんは電動自転車。子供の自転車もおしゃれで高級そう。尾本容疑者はスポーツ用自転車を何台か買い替えてたようです。自転車通勤でしたね」と語る。
羽振りが良さそうだったが、住宅ローンだけでなく、ギャンブルなどの借金があったわけだ。家族には借金は内緒で、強盗してその穴埋めにしようとしたのだろうか。
元警察関係者は「尾本容疑者が山岸さん宅を狙ったところからすると、空き巣の常習犯の可能性があります。常習犯はセキュリティーが厳しい高級住宅の大金を狙うのではなく、セキュリティーの緩い家を狙い、数万円の盗みを繰り返すんです。また、歩きより速く、車より小回りが利く自転車は下見に最適なんです」と指摘した。












